前回鉄砲商人として長尾景虎の様子を探るべく越後へ潜入した山本勘助。
鉄砲100丁を届けるまでは人質として足止めをされてしまう。
逆に家中を探るのに好都合と喜んでひとり越後に残った。
越後統一へ向けて突き進む長尾景虎はその最大の障壁となる宇佐美定満を説得しようと会談を申し込む。
己には父を討たれた恨みはないことを伝えるとともに、主家への忠信から一貫した筋を通した宇佐美定満へ賞賛の賛辞を送る。
欲にとらわれることの醜さを前面に押し出し宇佐美を説得する。
宇佐美定満も実際に対面して長尾景虎を見定めようとしていたようで、その言動に一目を置いた様子。
ただし宇佐美も黙って話を聞いているだけではなく
『欲を捨てるということにこだわることも己の欲である。
俗世を否定して認めないということもいかがであろうか?』
と長尾景虎の極端な潔癖症の部分の危うさを指摘する。
この会談に同行していた山本勘助は結局宇佐美のもとへ預けられることとなる。
一方甲斐・武田晴信は村上義清の砥石城を取り囲んでいた。
難攻不落の砥石城を力攻めで攻めるリスクを懸念して越後へ潜入する前に山本勘助が
『せいてはなりませぬ』
と忠告しておいたにもかかわらず・・・
結局城攻めに取り掛かった武田軍はいたずらに戦力を消耗していく。
そんな中、高梨と和睦した村上義清も砥石城へと援軍に向かってきた。
それまでの戦いで疲弊していた武田軍にはもはや撤退するしか打つ手はなかった。
『砥石崩れ』と呼ばれる武田勢の敗戦。
上田原の戦いに続き同じ村上義清を相手に敗走することとなった。
しかしこの敗戦は武田信玄が生涯で経験した数少ない経験のひとつである。
また敗戦の中からしか得られないことも数多くあるのも事実で、以後の武田軍の戦いはこの敗戦を境に着実な進歩を遂げることとなる。
決して負けないための準備と情報収集、そして大局的な見地での戦略。
村上義清という強敵がいたからこそ戦国最強と呼ばれた武田軍を形成する土壌ができあがったとも言えよう。
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