武田晴信を侮っての諏訪頼重の反逆行為、高遠家を巻き込んでの諏訪攻略の足掛かり、真田幸隆の苦悩の日々など見所は多々あったようにも思う。
しかしなんと言っても最大の見所は最期の場面で孫子の言葉を印した御旗が完成したシーンであろう。
武田晴信と山本勘助が一緒に入浴していた場面で二人は孫子の兵法について熱く語り合う。
そのときの勘助から発せられたのが孫子の風林火山の言葉。
疾如風徐如林
侵掠如火不動如山
という文字が描かれた真新しいその旗は家臣の者もうならせるものであった。
この旗が並居る家臣達をうならせた要因は
軍事行動に必要な行動指針を端的に具現化したことも当然のことながら、その旗のデザイン性も多分に影響していると感じられる。
およそ考えられる旗印とは違うことは一目瞭然である。
漢文のしかもこれほどの長文が一枚に描かれている旗は他に類を見ず、俗っぽく言えばカッコいいと純粋に思わせる魅力が家臣達の心を捉えたのではなかろうか?
孫子の旗のデザイン性・・・
現代にも通じる差別化による魅力を持つ逸品ではなかろうか。
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