いまだ巧久なるをみざるなり
作戦上 上策でなくとも短期決戦で勝負し勝利することはあっても、その状況で長期戦にもつれ込んだら決して勝利することは難しい。
この言葉を聞くと真先に第二次世界大戦において真珠湾の奇襲攻撃で短期決戦を望んだ山本五十六のことを想い浮かべる。
当時、神国日本を信じて疑わぬ帝国陸軍の石頭たちの先導によりアメリカと戦わなくてはならなくなった。
陸軍諸将は対戦国との戦力分析などとは無縁で神国日本の不敗神話を唯一の根拠として絶対勝利を信じていた。
それに対し山本五十六は日本の圧倒的不利を承知の上で発言力の強い陸軍の言うがまま開戦を強いられ、決死の短期決戦を仕掛けるべくハワイ真珠湾の攻撃を開始する。
初戦では戦果をあげるものの、その後は圧倒的な資源力を武器に反撃にでた連合軍に次第に巻き返される。
もともと決して上策と言えない作戦で戦いを挑んだ日本は長期戦となるにつれ苦戦を強いられ、やがては敗戦へと追い込まれる。
まさに孫子の言葉通りの結果となったことは歴史が証明している。
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