一番槍をする勇士より価値がある
これも徳川家康の名言で好きな言葉である。
組織が小規模のうちは武勇に優れる諸将の存在が戦の勝敗を左右する。敵を恐れぬ決死の覚悟で一番槍の功名を挙げるような武将の存在価値も大きく重宝される。
しかし次第に勢力を拡げ、組織が大規模になってくると自軍のなかでの戦功争いも活発化し、我がまま勝手な行動に走りがちな諸将に対しても厳しい目を配る必要がある。
主君が厳しい態度で諸将に臨むと、下手なことをすると罰せられると畏縮して諫言するものは次第にいなくなる。
中には主君のためを思えばこそ諫言する者もいるが、勢力を拡げ次第に権力が大きくなってきた主君は、自身の順風満帆の余韻に浸っているのを邪魔されたくないためにそういう者は疎まれ、次第に周りにはイエスマンしかいなくなってくる。
家康のすごいところは決して独りよがりに自惚れることがなく、要所要所で自身の軌道修正ができる寛容さを身に付けている。
この能力においては右に出るものはいないのではなかろうか?
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